代表メッセージ

私は教育という言葉は好きでないのですが、上手く代替できる言葉が思いつかないので、そのまま使わせていただきます。

もともとは経済軸の実業界に長く勤めていたので、そろそろもういいかなと思いはじめ、気づけばまったく畑違いの日本語教育業界に転職していました。
教育に携わる方々の集団ですから、さぞ理想に満ち溢れた素晴らしい世界が広がっているのだろうと胸躍らせたものの、すぐにこれまでとは異質な場所であることを痛感させられました。

公立の教育機関ではありませんでしたから、当然、学生達や取引先から対価をいただくわけですが、そこには相手の求めるものがあると思います。
けれど、実際には相手の期待値を確認する工程もなければ、指標もなかったのです。
これには違和感を感じました。

さらに残念に感じたのは、講師たちの離職率の高さ・・今の日本にとり、欠かせないはずの存在である日本語講師達が、夢をもって入ってきては去っていく・・本来、素晴らしいお仕事であるはずなのに、関わる人たちが誰もよくならない現実に、いったい何がおかしいのか、どこにそのことの本質的な問題が潜んでいるのか、そんなことを考えるようになりました。

おぼろげながら見えてきた、その本質的問題に、FORGという舞台を立ち上げ、解決につなげるためのチャレンジを始めてみました。
どうかこのチャレンジを通じ、私の大好きな日本が、そして社会的重要性の高い課題に取り組んでいる日本語講師の皆さんが、誇りをもってこれからの時代を乗り越えていける将来を願ってやみません。

代表取締役　谷山 慎一