FORGメンバーインタビュー
インタビュア:FORGに加わり、実際の企業研修を担当する前に講師トレーニングを受けたと思いますが、その前後で新しい気づきや変化はありましたか?
神谷さん:
目からうろこでした。たとえば授業時の例文の大切さは養成講座などでも習いましたが、
自分がそれまで思っていた例文と、ここでのトレーニングを通じて気づかされた例文とがまったく異なっていました。
インタビュア:どういった点が異なっていましたか?
神谷さん:
受講前までは、文法ありきで、その文法が含まれ、形さえ整っていればと思っていましたが、ここでは具体的な例文、誰が誰にいつ、そして普段自分たちが仕事や生活で実際に使っているものが重要であることを学べましたね。
そして、講師がしゃべらない授業。もちろんある程度の説明をする必要はありますが、
どれだけ受講者の皆さんに話してもらうかが大切で、講師が説明し過ぎないことも身に染みてわかった気がしました。
インタビュア:それまではどんな授業をイメージされていたのですか?
神谷さん:
ここでトレーニングを受けるまでは、いわゆる一般的な学校の先生みたいに「説明しなきゃ!」みたいな気持ちが強かったのですが、ここでのトレーニングで「待つ」っていうことを言われたときに、実は前職でもそうしていたことを思い出したんですね。
インタビュア:前職で?それは興味深いですね!それはどんな場面でのことなんですか?
神谷さん:
前の職場では教えるというよりも「育てる」意識が強かったのですが、ある程度基礎を指導したあと、どんな質問が来るかをずっと待っていたんですよね。
そして質問が来ることによって、その人が考えていることがわかるし、どのレベルまで到達したのかも把握できます。なので、今回のトレーニングでの「待つ」ことを聞いたときに、
「そうか、そのことだったんだ・・」と感じましたね。
インタビュア:
そうなんですよ、前職ではしっかりやってきていたのに日本語講師になった瞬間、「私、日本語講師になったばかりで、日本語教育のことは素人ですから、まだまだ何もわかりませ~ん」と、それまで培ってこられたご経験や目線に蓋を閉めてしまう人がほんと多いんですよ。
そういう意味でも、神谷さんにはこれまで人を育ててこられたご経験を、うちでも発揮していただきたいので、よろしくお願いしますね!